1理事長あいさつ

飛躍する北海道の中小企業診断士

~21世紀の奇跡を興す志をもって~

社団法人北海道中小企業診断士会
理事長 笹山 喜市


笹山喜市.jpg 北海道は、今、ピンチです。
 皆様が、お感じになっている通り、北海道は、経済的にも社会的にも大ピンチです。
 経済的には、公共事業削減に始まる建設業の構造不況、建築基準法改正に伴う住宅着工件数の減少、原油・原材料の価格上昇、冷凍食品薬物混入・食品偽装事件に端を発する消費者の不振・買い控えなど、大きな障害・課題が山積しています。さらに、追い討ちをかけるような、開発局の廃止問題、支庁の統廃合問題が、地域の不安を掻き立て、地域のビジョン(明日)が描けない状況にあります。
 社会的には、「スピリチュアル」や「ヒーリング」の流行語に象徴されるように、個人の思考が、内へ内へと入り、個の癒しを求め、人と人とのふれあいを閉ざす方向にあるように思えます。また、子供から大人まで、苦労や困難は、できるだけ、避けて通る風潮が蔓延し、働くことへのモチベーションも低下し、フロンティアスピリッツは、すっかり影を潜めてしまいました。

 このような状況の中で、経済産業省委託事業「地域力連携拠点事業」を北海道中小企業診断士会が受託できました。この受注に関しましては、中小企業支援機関の皆様をはじめ、パートナーに賛同していただいた皆様のご協力の賜物と感謝しております。
 私たち、北海道中小企業診断士会は、社団法人中小企業診断協会北海道支部の会員と中小企業関連支援機関に所属する中小企業診断士で構成され、当初、会員診断士の「ふれあい」を中心として発足しました。
しかし、近年、多くの会員から、「個」の力だけでは限界があること、さまざまな中小企業支援機関の下で活躍する中小企業診断士の横のネットワークの必要性、さらに、民間コンサルティングの実施など要望が出てきていました。
 折りしも、これらの要望を満たす、まさに中小企業診断士の使命に合致する今回の「地域力連携事業」の公募があり、応募、そして無事採択されました。
 私たちは、甘利経済産業省大臣から頂いた、「21世紀の奇跡を興す」団体として参画します。そして、以下の事項をモットーに、多面体で企業を支援し、そして、新たな「めぐり合い」を促進するサイクルを実現してゆきたいと考えております。

  1. 会員の持つ情報、ネットワークを利用し、地域資源活用型プロジェクトや農商工連携、新連携、事業承継等の国が推進する施策を普及し、具体的な活用までの支援を行うこと。
  2. パートナー相互間の「つながり」を強化し、横に糸を紡ぎ、小規模企業支援のノウハウを共有し、パートナー間で高めあうこと。
  3. 小規模企業に、手を差し伸べる「出前型」の支援をしてゆくこと。また、常に企業と並走し、必要に応じ、複数のパートナーで手厚い支援を行ってゆくこと。

 事業を行うということは、組織の内外で、認め合い、楽しく仕事ができるだけでなく、時には、ぶつかり合い、苦しみ、悩み、悪戦苦闘する。心がきしむような場面の方が、むしろ多いかもしれません。
 しかし、その苦労と困難が、個々の中小企業診断士を成長させるとともに、北海道中小企業診断士会に新たな可能性を引き出すものであると信じております。
 「中小企業を存続させるプロ」が中小企業診断士です。今、大変なピンチにある北海道を、パートナーの皆様、会員の皆様と一緒に、「奇跡を興す」という大きな志をもって、実施してゆきたいと思います。
 今後とも、絶大なご協力をお願いいたします。